お花が咲くとき

桜のお花見シーズン真っただ中ですね🐰

桜の花の開花期間は約5日ですが、この開花期間って、
植物ごとに異なります。
桜の開花期間が短いのは 自然のリズムや繁殖戦略の一環ですが、
たとえばトマトのような作物もまた全く違うサイクルを持っています。

トマトは果実をつけるために 長い期間 花を咲かせ続ける特性があります。
条件が適切であれば数週間から数ヶ月の間、次々と花を咲かせます。
これにより、一度に大量の実ができるのではなく、
トマトの生存戦略としても農作物としても効率良くなります。

また、お米(イネ)の開花期間は 一般的に数日から1週間程度です。
開花のピークは通常2~3日で、その間に受粉が行われます。
(品種や栽培環境によって若干の差があります)
稲の開花は日中、太陽が出ている間に進むことが多く、
それには温度や湿度が重要な影響を与えます。
稲の花は非常に繊細で、
一つの花が開いて受粉するのはたった数時間だけ という特徴があります。
びっくりですよね、数時間だったなんて🍚ありがたみが増します。

ところで、植物が お花を咲かせる理由「結実」には
お手伝いさんが必要で、そのお手伝いさんがいる時期を選び咲くのです。

たとえば稲の花の主なポリネーター(花粉を運ぶ媒介者)は風です。
風媒花(ふうばいか)と呼ばれる種類で 風が花粉を運びます。
稲の花が小さく、特に目立つ匂いや色もないのはそのためです。
これらの特性は、風による効率的な受粉に適した形態なんです。

トマトのポリネーターは?というと 風・虫・人間です。
風と人は ほぼご想像通りなのですが、
虫のなかでもミツバチやマルハナバチが お手伝いさんとしてメインです。
とくにマルハナバチは丸っこい体型とブンブンと飛び回る姿が特徴的で、
花粉媒介の名人でもあります。

トマトの受粉では、花を揺らし花粉を効率的に運ぶ
「バイブレーションポリネーション」
という方法をマルハナバチは活用しています。
小さな体で農業にも貢献しているとは
なんて可愛くて頼もしい存在! 🐝🍅



KEYAKIウッドデッキ前の枝垂れ梅も素敵でした